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​特別講演 

10:10~11:40 第1会場(多目的室A)

​『医療と生活をつなぐ義肢装具支援』
​     ~医師と理学療法士が語るフォローアップの実際~

独立行政法人  広島市立病院機構

広島市立リハビリテーション病院

副院長 杉原  勝宣  氏

◆  学歴

  1989年3月  広島大学附属福山高等学校卒

  1995年3月  防衛医科大学校卒 

  2013年3月  広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程 修了

◆  職歴

  1995年4月   防衛医科大学校附属病院 研修医課程

  1997年4月   自衛隊横須賀病院 整形外科

  1999年4月   防衛医科大学校 リハビリテーション部 専修医課程

  2001年4月   自衛隊舞鶴病院 整形外科

  2002年4月   厚生連 土浦協同病院 リハビリテーション科

  2007年4月   藤田保健衛生大学七栗サナトリウム リハビリテーション科

  2007年10月 広島市総合リハセンター準備室(現 広島市立リハビリテーション病院) 

      2019年    広島市更生相談所長 兼務

  2023年    地方独立行政法人 広島市立病院機構 広島市立リハビリテーション病院 副院長

          現在に至る

◆  資格等

  1995年   医師免許

  2000年   リハビリテーション専門医

         日本リハビリテーション医学会 代議員

         日本リハビリテーション医学会中国四国地方会 幹事

内科に薬、外科に手術があるように リハビリテーション治療には装具療法という、専門性の高い武器があります。理学療法士の皆さんに希望することは以下の通りです。①装具を作成し、実際に臨床場面で使用することができること。②装具に関わる制度を説明できること。とくに②については、治療用装具として医療保険で作成し、その後は日常生活で使う補装具として身体障害者手帳をもって、自ら役所の障害福祉課に申請し、とくに成人の場合は更生相談所で判定を受け、支給される、という流れです。福祉は申告制ですから、本人や障害者家族ができない場合、関係する専門職の誰かが働きかけないと、装具の破損から歩行機能低下もあり得ます。

 現在、下肢装具はリハビリテーション回復期病棟で作成されることが多いと思われますが、今のリハビリテーション医療の流れが一方通行であるため、せっかく装具を導入されても、うまく生活期につなげられていない、という装具のフォローアップ問題があります。解決は難しいですが、何らかの提案をしたいと思います。

広島市総合リハビリテーションセンター
身体障害者更生相談所
組地  秀幸  氏

◆  略歴

  1992年4月   広島市入職。身体障害者更生相談所勤務
  2008年4月   広島市総合リハビリテーションセンター開設により同センター総合相談室所属
  2014年4月   組織改編により広島市身体障害者更生相談所所属

  2012年~現在  全国身体障害者更生相談所長協議会 補装具判定専門委員会 委員
  2023年     福祉機器開発普及等事業 義肢装具等完成用部品のデータ連携等に関する検討 検討委員

 

病院での入院治療を終えると退院することになり、医療という目的の限定された活動から日常生活、地域生活に移行します。退院前には、住環境評価のために病院スタッフが退院先を訪問したり、地域生活を支援する関係者とケースカンファレンスを行ったりすることもあります。その際、入院中に作製した治療用装具について話題になるのでしょうか。退院していく元患者は自身の身体の一部である訓練用義足についてどのように理解しているのでしょうか。
地域生活を支える公的サービスは介護保険法によるものが主流であり、そこでの福祉用具は適切に選択された既製品を貸与(レンタル)する仕組みが主になっています。しかし、今回話題の義肢装具は高い個別性のためレンタルはできず、障害者総合支援法によることになります。ところが、理学療法士が直接障害福祉サービスに相対する機会は少なく、装具の不適合など具体的困りごとが生じたとしても「役所に手続するんじゃない?」「身体障害者更生相談所に行かんといけんらしいよ」などと解決に向けた手順はよくわからないと思っている諸兄姉も多いのではないでしょうか。
そこで、障害福祉制度での義肢装具などの用具に対する考え方や、身体障害者更生相談所の役割を紹介するとともに、障害者が義肢装具を適切に使い続け、安心して地域生活を送るために、理学療法士はどのようなつながりを持てばよいのかを考えてみたいと思います。

​  

​ 【お問い合わせ】​

​   第29回 広島県理学療法士学会 運営事務局(株式会社ファンプ内)

   学会準備委員長  中村 翔

   〒730-0853   広島市中区堺町2-1-9 LUXES堺町101 

   TEL:082-231-7929 FAX:082-297-5023

​   E-mail: 29jimu@hpta.or.jp 

   電話対応は​平日10時~16時のみ、

   それ以外はメールにてご連絡ください。

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