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教育講演

12:40~13:40 第1会場(多目的室A)

​『呼吸リハビリテーションの継続支援に必要な視点
​              ~病院から在宅への連携~』

医療法人社団CMC
コールメディカルクリニック広島
理事長 小田  泰崇  氏

◆  略歴

  1996年3月   山口大学医学部医学科卒業
  1996年4月   山口大学医学部附属病院 救急部
  1997年6月   国立東静病院 外科(現 国立病院機構静岡医療センター)
  1999年9月   山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター 医員
  2003年7月   国立下関病院 救急部(現 国立病院機構関門医療センター)
  2004年9月    山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター 医員
  2005年2月   山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター 助手
  2008年3月   バージニア州立大学医学部 解剖神経生物学講座 研究員
  2010年3月   山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター 助教
  2011年4月   山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター 講師
  2012年10月    山口大学大学院医学系研究科 救急・総合診療医学分野 准教授
  2019年4月   医療法人社団CMCコールメディカルクリニック広島 院長
  2024年4月   医療法人社団CMCコールメディカルクリニック広島 理事長

◆  資格

  医学博士
  日本救急医学会救急救急科専門医・指導医
  日本集中治療医学会専門医
  日本外科学会認定医
  日本在宅医療連合学会専門医

在宅呼吸療法の発展は、多くの慢性呼吸不全患者の在宅生活を可能にした。これに伴い、在宅呼吸リハビリテーション(以下、リハ)の対象者は拡大し、ニーズは増加している。慢性呼吸不全患者には呼吸リハが適応となる疾患が多く、慢性閉塞性肺障害、神経筋疾患などが含まれる。重度の慢性呼吸不全を呈し終末期を自宅で過ごしたい患者、人工呼吸器を装着した患者、多疾患を併存し複数の医学管理を必要とする患者も対象である。従って、在宅呼吸リハの役割は広く、呼吸機能や身体機能を維持改善することに加えて、終末期の症状緩和、在宅呼吸療法に使用される医療機器を含めた生活の構築、経過を予測し急性増悪や合併症を早期に発見することも含まれる。在宅呼吸リハの利用者は高齢で、要介護度が高く、生活環境下で呼吸リハを実施するため、生活上の課題を具体化することが可能なADLトレーニングに比重が置かれる傾向にある。歩行困難、終末期など身体活動が低下している利用者には、呼吸練習やリラクゼーションなどのコンディショニングを主体に介入する。訪問時以外の時間にも呼吸リハを自然に継続できるよう自主トレーニングを工夫し、在宅酸素療法の適切な使用法、息切れへの対処など、セルフマネジメント教育も重要である。最近では、管理栄養士による訪問栄養指導も可能となり、多職種で支える包括的在宅呼吸リハが実践されている。本公演では、当クリニックの取り組みを紹介し、在宅からみた呼吸リハ継続支援に必要な視点について考える機会としたい。

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​ 【お問い合わせ】​

​   第29回 広島県理学療法士学会 運営事務局(株式会社ファンプ内)

   学会準備委員長  中村 翔

   〒730-0853   広島市中区堺町2-1-9 LUXES堺町101 

   TEL:082-231-7929 FAX:082-297-5023

​   E-mail: 29jimu@hpta.or.jp 

   電話対応は​平日10時~16時のみ、

   それ以外はメールにてご連絡ください。

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